家族に秘密のまま、慰謝料の長期分割払いを実現させた事例

  • cases363
  • 2018年04月03日更新
女性
  • 40代
  • 女性
  • 会社員
  • 不倫
  • 慰謝料
  • 弁護士

ご相談に至った経緯

相談者Aさんは、仕事場で知り合った既婚者の男性Bさんから交際を迫られ、関係を持つようになりました。Aさん自身も既婚者であったことから、いつ家族に発覚してしまうのか不安に思いながらも、交際は数ヶ月に及びました。そんなある日、職場に、Bさんの妻を名乗る女性Cさんから「早急に夫との交際をやめてほしい。不倫の慰謝料として200万円を請求する。今後自宅等郵送先を教えなければ職場に通知書を送り続ける。」という内容の通知書が内容証明郵便で届きました。

ご相談内容

Aさんは、不倫をしたことは事実なので慰謝料の支払いは覚悟していたものの、不倫が自分の家族にも発覚し、家庭が壊れてしまうことを何よりも心配されていました。また、ある程度の慰謝料を払わなければならないとしても、家族に相談できない以上、自分だけの力でお金を集めなければなりません。そこで、Cさん側にはお金の用意ができるまで待ってもらうか、長期の分割払いを組んでもらうことを強く希望されました。

ベリーベストの対応とその結果

当方弁護士は、ご依頼を受けた後速やかにCさん側に連絡し、今後Aさん本人に直接連絡することを禁じ、これ以上Aさんの職場に連絡が行くことを防止しました。
しかし、裁判に発展すれば、自宅に訴状等を送達され、家族に発覚してしまう危険性がありますので、何としても示談で事件を終わらせる必要がありました。
そこで、当方弁護士は、Aさんに本件の慰謝料の相場を伝え、相場に近い金額の準備をしていただき、他方、Cさん側に対しては、Aさんが資金の準備ができるように、慰謝料を支払う姿勢は見せつつ、時間を稼ぎながら減額の交渉を行いました
Cさん側は、当初は裁判も辞さない姿勢でしたが、裁判になれば費用、時間及び労力をかけて慰謝料額を回収することになることから、次第に示談での解決に前向きな姿勢に変化しました。
そして、最終的に、相場に近い金額を、Aさんが希望した「半年以内に4回」の分割により支払う内容で、示談が成立しました。
また、合意書に口外を禁じる内容を盛り込み、将来においても不倫の事実が第三者に伝わらないようなかたちで事件は無事終結しました。

解決のポイント

不倫の慰謝料請求において、裁判に発展することは、請求される方だけでなく、請求する側にもリスクを伴います。つまり、時間、費用そして労力がかかることに加え、慰謝料請求が認められるためには、不倫の事実及び不倫によって婚姻関係が壊されたことについて証拠で証明しなければなりません。そのような点を踏まえ、「慰謝料は払う。」ことは明確に伝えながらも、当方側の要望をしっかり伝え、妥協しないことにより、Aさんのニーズに沿った解決を実現しました。

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